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変な家の映画と原作の違いは?最後の意味も考察

変な家の映画と原作の違いは?最後の意味も考察
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大ヒット中の映画『変な家』は皆さんご覧になったでしょうか?

元々はウェブライターだった雨穴さんが投稿した記事と動画が始まりでしたが、今では書籍化やコミカライズ、そして映画化と続々とメディアミックス展開されて話題となっていますね。

原作ありの映画化ということでやはり原作との変更点は気になるポイントなのではないでしょうか。

そこで今回は映画『変な家』について、原作小説との違いをはじめ、最後のシーンの考察についても紹介していきます。

原作との違いが気になるという方や、最後のシーンはどういうことなのか疑問を抱いた方は、是非チェックしてください。

なお、考察を紹介するうえで内容に関するネタバレがありますので、まだ原作も映画も見たことがないという方はご注意くださいね!

 

変な家の映画と原作の違いは?

公開当初から話題になっていましたが、映画『変な家』は原作との違いで賛否両論に分かれています。

一番大きな違いと言えば原作はミステリー要素がメインになっているのに対して、映画はホラー演出が加わり、作品のテイストが違ってしまっている点です。

原作は間取り情報と会話だけで話が淡々と進んでいきますので、恐怖がじわじわと染み渡っていくようなシンプルさが特徴でした。

ですが今回の映画ではホラー要素が加わっているので、画面や音から恐怖感がダイレクトに伝わってきます。

ホラー映画ではよくある、音などでびっくりさせられる演出も織り込まれていますよ。

会話だけではなく、登場人物が実際に変な間取りの家に訪れて謎を解き明かしていくというアクティブな点も原作との違いですね。

作品の雰囲気が変わってしまったことで、原作ファンから酷評が集まり、「ひどい」と言われる要因にもなってしまっています。

その他にも原作小説と映画で違っている箇所を以下にピックアップしてみました。

  • 主人公の職業が違う
  • 間取りが違う

 

原作との違い①主人公の職業が違う

原作小説や漫画では主人公はオカルト専門のフリーライターでしたが、映画ではオカルト専門の動画クリエイターに変更されています。

原作では売れていないというような描写はありませんが、映画の主人公・雨宮は「売れない動画ユーチューバー」という肩書になっていて、トレンドが取り入れられている印象です。

また、主人公の性別や名前にについても違いがあります。

原作小説では主人公=著者である雨穴さんを連想させるような書き方になっていますが基本的には性別などには言及しておらず、名前も出てきません。

漫画では中性的なルックスのキャラクターデザインになっており、やはり性別や名前は不明です。

しかし今回の映画では間宮祥太朗さん演じる主人公には「雨宮」という名前が付けられており、性別は男性であると断定できます。

 

原作との違い②間取りが違う

ストーリーには大きな影響がないため気づかない方もいるかもしれませんが、原作小説と映画では出てくる間取りが違っています。

下の画像が原作の間取りです。

そして次の画像が映画の間取りです。

よく見ると1階の車庫や寝室、2階のバルコニーの広さなどが変わっています。

映画では変な間取りの家を実際に訪れますので、原作の間取りに合う外観の家が見つからなかった可能性がありますね。

バルコニーや車庫などは家の外観から見える箇所になりますので間取りと合致させる必要があり、やむなく間取りが変更されたのではないかと予想します。

 

変な家の映画のあらすじもチェック!

オカルト専門の動画配信をしている雨宮(間宮祥太朗)は、マネージャーからとある一軒家の間取りについて相談されます。

雨宮は知り合いのミステリー愛好家であり、建築家でもある栗原(佐藤二朗)にも相談をもちかけ、間取りの謎に迫っていくことになりました。

一枚の間取りから見えてくる不可解な点を繋ぎ合わせた栗原は、ある恐ろしい仮説を立てます。

その頃、その変な間取りの家の近くで死体遺棄事件が発生しました。

雨宮は仮説を動画にまとめて投稿しましたが、その家について知っているという女性・柚希(川栄李奈)から連絡があり、実際に変な間取りの家に足を踏み入れることになります。

間取りが意味するものは何なのか、死体遺棄事件との関連性はあるのか、そして柚希の正体など、数々の謎が解き明かされる中で、次第に恐ろしい真実が明らかになっていきます。

 

変な家の映画最後の意味も考察

ここからは最後のシーンについての考察を紹介しますので、内容のネタバレにご注意ください!

主人公の雨宮と栗原がバディを組んで変な間取りの謎に迫っていくストーリーですが、ラストではその後も恐怖が続いていくようなゾクリとするシーンで終わっています。

■映画『変な家』のラストシーン

恐ろしい「左手供養の儀」から柚希の姉である綾乃たちを雨宮と栗原は救い出し、
謎は解決したかに見えました。

でも綾乃は洗脳が解けておらず、母である喜江は綾乃を励ましながらホームレスの
方に視線を向けます。

その後、雨宮が自宅で動画作業をしていると物音が聞こえてきました。

栗原にこの家の間取りを見せてもらった雨宮は、いつも動画配信しているスペース
の奥に、謎の空間があることに気づきます。

カーテンを取ってみると、汚れた壁と足元には蛆虫、そして聞こえてくる壁を引っ
掻くような音…。

とても恐怖感を煽られるラストシーンでしたが、これからも儀式は続いていき、雨宮自身も変な間取りの家の当事者なのかもしれないという、後味の悪さを表現しているシーンで締められています。

その意味について、詳しく考察していきます!

 

ホームレスに視線を向ける喜江

ストーリーの中で出てくる「左手供養」ですが、これは文字通り供養のために人間の左手を捧げるという恐ろしい儀式として描かれています。

この儀式は3年連続で行う必要があり、作中では2本目の左手まで出てきました。

洗脳が解けておらず儀式をしなければいけないと追い詰められる綾乃に対して、母の喜江は「私が何とかするから」というようなことを言って励まします。

最後にホームレスに目を向けていたのは、3本目の左手を物色していたのではないかと考察します。

2本目の左手も喜江が身元不明のホームレスを殺害して準備したようなことを示唆していましたが、これが死体遺棄事件の犠牲者で、犯人は喜江だと推測できます。

3本目も同じようにホームレスを狙って準備することを考えているのだとすればゾッとしますね。

 

雨宮の家の間取り

最後に雨宮が自宅の間取りを見て、今まで知らなかった空間があることが発覚します。

その空間から聞こえてくる引っ掻くような爪の音や、壁の汚れなど、「そこに何かがいるかもしれない」と思わせる衝撃的なシーンでした。

これは「変な間取りの家は案外身近にあるのかもしれない」というメッセージが込められているのではないでしょうか。

その後の雨宮がどうなったのかは映画からはわかりませんので、観た人の想像に任せる形になっています。

これを見て自分の家の間取りは大丈夫なのかと心配になった方もいるかもしれませんね。

観た後の現実世界にも恐怖心が引き継がれていくという、ホラー的な演出になっていると思います。

 

まとめ

今回は映画『変な家』について、原作との違いや最後のシーンの考察を紹介しました。

原作が好きな方にとっては、映画化でどのような変更がされているのかは知っておきたい重要なポイントだと思います。

また、映画を観たけど最後のシーンはどういう意味なのかよくわからなかった、考察が知りたいという方も多いのではないでしょうか。

これから映画『変な家』を観に行く予定の方も、すでに観たという方も、原作との違いや考察を頭に入れておくとより作品を楽しむことができるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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